葉真中顕のブログ

作家・葉真中顕/はまなかあき のお知らせブログです。

来週、発売!

いよいよ来週、新刊『絶叫』が発売されます!
公式には10月18日発売ですが、大型書店やネット書店では16日くらいから店頭に並ぶと思います。電子版もほぼ同時にリリースされる予定です。

絶叫

絶叫

今回、版元が、オビを2パターンつくってくれました。

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オビが違っても、中身は一緒。上下分冊ではなく、全1冊の小説です。
また、このオビには錚々たる方々が推薦コメントを寄せてくださってます!

東京都下・国分寺にあるマンションの一室で、猫に喰われた孤独死体となって見つかった女、鈴木陽子。彼女はなぜ、こんな死に方をしたのか。その人生がひもとかれる──

という、いわゆる「死んだ女の過去」ジャンル(?)のミステリーです。
このタイプの小説には、非常に優れた先行作品がいくつもありますが、私なりに「先人たちが積み上げてきたものの上に自分の石を置き、ジャンルの最新版をアップデートする」くらいの気概で執筆にあたりました。
目論見が上手くいってるかは分かりませんが、私自身は限界まで書ききったつもりですし、勝負できるだけのものに仕上がっていると思ってます。

てなわけで……、やや照れくさくありますが、言い切りましょう。告知だしね。

分厚い本ですが、読んで損なしです!
この厚みの中には、小説を読むことでしか決して見ることの叶わない景色が折り込まれています。ぜひ、ご一読下さい。

よろしくお願いします。

10月に、新作長編小説『絶叫』が刊行されます!

もう9月ですね。
早いものです。

『ロスト・ケア』を上梓してから1年半も経ってしまいましたが、やっと受賞後第一作となる書き下ろし長編が仕上がりました。

タイトルは
『絶叫』
10月中ごろ、光文社より刊行の予定です。

悩んで、苦しんで、のたうって、身体のあらゆる穴から、あらゆる体液を流しながら書きました。
強いタイトルは、私の気持ちの表れです(笑)

原稿用紙換算およそ950枚。ゲラ刷り段階で520ページもある大盛りですが、一気に読めると自負してます。

刊行近づいてきたらまた具体的なアナウンスしますので、どうぞよろしくです。

「J-novel」7月号に短編。

どもども。
書き下ろしの長編がなかなか仕上がらなくて本当にヤバいんですが……、


本日(6月13日)発売の実業之日本社「J-novel」7月号に、短編載っております。

月刊J-novel2014年7月号

月刊J-novel2014年7月号


雑誌リニューアル記念で「新装開店」というお題をもらって書きました。

『カレーの女神様』
カレーショップを舞台に、美人女店主とボンクラ大学生が「思い出の隠し味」を探す──という、ゆるふわ日常系ミステリー(の、ようなもの)です。

とても楽しんで書くことができ、自分では結構、気に入ってます。
特に、最後の一行!

こういう単発の短編は、本になるかどうか分からないので、よかったらぜひ手にとってやって下さいませませ。


  

朝日新聞オピニオン欄。

ご無沙汰しております。
久々に露出があったので
ずっと放置プレイだったブログも更新。

生意気にも今日(4月23日)付の朝日新聞のオピニオン欄(!)耕論「団塊が老いる時」に登場しております。
『ロスト・ケア』のからみでインタビューを受けました。
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(耕論)団塊が老いる時 高林克日己さん、葉真中顕さん、森田麻里子さん:朝日新聞デジタル
webでも読めます(会員登録すれば)。


私の与太話はともかく、南相馬市臨床研修されたという若手医師、森田麻里子氏が語った内容は切実です。若い人の方が多く避難したため、結果的に高齢化が進んだ被災地の姿は、2025年以降の東京の姿かもしれません。


また、千葉大付属病院副委員長の高林克日己氏は尊厳死(事前指示)について、かなり踏み込んだ発言をされています。


尊厳死について、私は財源と結びついた議論がなされる状況での法制化は反対ですが、死の自己決定が尊重されるべきケースも多くあると思うので、強硬な反対論にも乗れない、という極めて中途半端な立場です。


ただ、この先、どんどん高齢化が進むことを考えると、そもそも「病院か在宅か」とか「延命か尊厳死か」とか、そういう選択肢さえ奪われてしまう人たちの、それこそ「尊厳」をどう守るかのほうが大きな問題かな、と。


なんつて。なんつて。
書き下ろしが遅れまくってて、偉そうに文化人活動してる場合じゃないわけですが(汗)
まあ売名も大事っつーことで。

今年の下半期以降、新作その他、いろいろと準備してます。
みなさまどうぞよろしく。

ミステリマガジンの「ミステリが読みたい!」

どもども。

本日、11月25日発売の早川書房ミステリマガジン2014年1月号に
年間ランキング特集「ミステリが読みたい!」が掲載されていますが
拙作『ロスト・ケア』が、国内年間5位と、新人賞(新人1位)
選出されてます。


わーい。

て、まあ、新作が遅れてしまっているので、喜んでばかりもいれないのですが……。あうあう。
一発で消えてしまわないように精進しますです。


 

小説現代12月号に短編載ってます。

どもども。
明日、11月22日発売の小説現代12月号に、短編小説載ってます。

小説現代 2013年 12月号 [雑誌]

小説現代 2013年 12月号 [雑誌]


タイトルは『推定冤罪』。

川原で女子中学生が強姦されて惨殺される事件が発生。近所に住んでいたエロ漫画家が、証拠もないのに逮捕されてしまい……
代用監獄、(・A・)イクナイ!

という感じのお話です(ちょっと違うかも)。


こういう単発の短編は、いつ本になるか分からない(というか、ならないかもしれない)ので、よかったら……、いや、是非、雑誌を手に取ってくださいませませ。



・ついでに近況

現在執筆中の書き下ろし長編。
イチから書き直すことに……。
本になるのは春以降になりそうです。あうあう。

頑張ります。

『訪問看護と介護』9月号にて対談。

医学書院さんの『訪問看護と介護』9月号に、NPO法人グレースケアの柳本文貴さんとの対談が掲載されております。


『ロスト・ケア』があぶり出すもの 団塊ジュニアが挑む「介護問題」。
と、いうタイトルで、どどーんと8ページ!

どうぞよろしく~